journalism mania

ジャーナリズムを研究している者の備忘録です

文章書きにアウトライナーが使えそう

みなさんは文章をどうやって書いていますか? 私はブログを書く時は、基本的に直打ちです。それ以外の文章では、テキストエディタを使っています。ただ、頭から文章を書き下すのがもともと苦手で、話が脱線しがちになるため、文章書きが効率化できるようなツールはないかな、と思っていました。

 

ひょんなことからアウトライナーである「Workflowy」を知り、興味を持っていたのですが、自分のように前後の文章を調整しながら書いていくタイプの人間には、あらかじめアウトラインをかっちり作って書いていく方法は無理……と敬遠していました。

 

ただ、次の本を読んで認識が変わりました。

アウトライン・プロセッシング入門: アウトライナーで文章を書き、考える技術 

 

これは長年のアウトライナー遣いであるTak.さんが、アウトライナーを使った生産的な文章作成の方法を伝授するという本です。Kindle Unlimitedの会員であれば、タダで読めてしまいますが、お金を支払うに値する知見が詰まっています。

 

何よりも大きな気付きは、「思考はとっ散らかったままでいいんだ」というものでした。通常、文章を書くときは、流れを作りながら細部の表現を調整するという作業を同時並行で行っています。これは脳みそにとって、結構な重労働。だから、まずはバーッと書いてしまって、アウトライナーを使いながら流れを作っていけばいいのだ、と。本文で紹介されている文章作法は、理にかなっていて実用的です。

 

実は、少し前に、自分にとっては難しい執筆仕事を引き受ける機会があったのですが、その時、知らずに実践していたのがTak.さん風の文章作法でした。まさかあの時に自分で編み出した方法に、この本で出会うとは……。

 

実践にあたってハードルが高いと思われるのは、「どのアウトライナーを選ぶか」というところでしょうか。Macの方はいくつか選択肢があるようですが、Windowsユーザーだとアップデートが2009年で終わっているSol、もしくはWebベースのWorkflowyということになってしまいそうです。Windowsユーザーの私は、ひとまず一定期間、両者を併用しつつ、どちらにするかを考えてみようと思います。

 

実は執筆統合環境の「Scrivener」も気になっているんですよね。トライアル版をダウンロードしてみたのですが、多機能ゆえにインタフェースがゴテッとしていて、シンプル至上主義の私には合わないのかな……と思っているところ。どなたか実際にお使いの方、Scrivenerの良さはココだよ! と教えていただけるとうれしいです。